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2007年6月18日 (月)

寺山修司的

 先日買い漁った寺山修司の競馬予想エッセイ(?)『競馬場で逢おうシリーズ』が面白い。今、第3巻に当たる『競馬三文オペラ』を読んでいるのだが、相変わらず独特の世界観で競馬を予想(?)している。スシ屋の政、ソープ嬢(今風に言い換えてます)の桃ちゃん…小難しい論理的な予想は一切せず、語路合せや想い入れで競馬談義を展開している。

 この本、当時の出走表も掲載されているのだがこれまた興味深い。「競馬三文オペラ」は昭和51年を中心に描かれている。トウショウボーイやテンポイントがクラシック世代となる年だ。改めてこの時代の血統を見てみると意外と「父内国産馬(=マル父、=父馬が日本生まれ)」が少ないことが分かる。父馬欄に並ぶチャイナロック、テスコボーイ、パーソロンの文字…もはや歴史上の人物を見る思いだ。外国の競馬に追いつけ追い越せとばかりに積極的に外国の種牡馬を集めていた時代だったのかもしれない。

 話は替わって現在の競馬。始まったばかりの新馬戦でショウナンカンプ産駒のアイリスモレアがデビュー勝ちした。ショウナンカンプは珍しい親子三代の日本生まれの種牡馬である(ショウナンカンプ~父サクラバクシンオー~祖父サクラユタカオー(~曽祖父テスコボーイ))。つまりアイリスモレア自身は日本生まれ4代目となる。マル父といってもサンデーサイレンスの子供達ばかりが目立っている昨今、こういう生粋の日本血統馬の活躍は嬉しい。

 さて、日曜の宝塚記念。ここには8頭の「マル父」が登録してきた。しかもことごとく父親が違うので羅列してみる。アドマイヤフジ(父アドマイヤベガ)、インティライミ(父スペシャルウィーク)、ウォッカ(父タニノギムレット)、カワカミプリンセス(父キングヘイロー)、ニホンピロキース(父タマモクロス)、ファストタテヤマ(父ダンスインザダーク)、マイソールサウンド(父タマモクロス)、マキハタサイボーグ(父メジロブライト)。

 この中でタマモクロス(父シービークロス)の子供であるニホンピロキース、マイソールサウンドは親子3代目、そしてメジロブライト(父メジロライアン~祖父アンバーシャダイ~(曽祖父ノーザンテースト))産駒であるマキハタサイボーグはアイリスモレアと同じ4代目である。

 ここは日本の血を信じてマキハタサイボーグからニホンピロキース、マイソールサウンドへ流してみたい。ただし枠連で…。なんて寺山修司も予想するのではないかと思うのだが……。スシ屋の政の笑い声が聞こえてきそうだ。

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